September 2, 2011. Written in Seoul, South Korea.
彷徨う異邦人
思ってみれば、旅し始めてからまだ観光地の一つも訪れていないし、観光客っぽいこともしていない。どうせすることもないし、今日は気分転換に観光客を演じてみようか、と思ったのが釜山での三日目の昼間でした。
ゲストハウスでもらった海雲台区の地図を見ると、ずっと北の方に山があり、その山の上にお寺と滝があることを知って、何の下調べもせずにそこへ行ってみることにした。
ゲストハウスからは3キロくらいの距離があったが、バックパックなしでそんなのは朝飯前になってきた。落ち着いた感じのする広い道路をいくつも通過し、途中で地図を見ながら特に問題なく山の入り口に着いた。
暑い日で、喉がやけに乾くので途中の自販機でジュースを買った。韓国語で書かれている正体不明のジュースはいくつもあったが、無難なポカリスエットを選んだ。
山を上っていくと、川が見えてきた。この川の先に滝があるのだろう。川のところまで降りて、少し足を冷やしてきた。
小さい魚が大量に泳いでいたが、遠くから気配を感じるようで、少しでも近づこうとするとすぐに逃げていってしまう。
そのすぐ後、寺が見えてきた。特にこれといったほどのものは何もなかったが、一応写真を載せておこう。
次に滝が見えてきた。これもそれほど高いものでもなければ、きれいなものでもないが、近くまでいける点は特徴的だった。文字通り、滝も真上まで行けて、その付近にピックニックしている韓国人が多くいた。
まだ山の天辺ではないが、あと三キロもあるらしく、少し休んでから降りることにした。滝の上には公園があって、多くの人がいた。
これはなんともいえない奇妙な光景だった。
公園にはウェイト付きのベンチがあり、修行中のおっさんが二人いた。
少し疲れたので、バスで帰ることにした。ところが、バスに乗ったのはいいが、運賃代がいくらかかるのかが不明だし、運転手に聞いても無視。他の乗客はみんなスイカみたいなカードでタッチするし、ますますわからない。降りたいところで適当に1000Wを出したら、特に何も言われなかったのでよかったのだが、降りる瞬間まで安心できなかった。
今度はまっすぐに海へ行った。トイレで水着に着替え、少し泳いだ。同じ日本海でも、日本の海よりはよっぽどきれいで、気持ちよかった。それにしても、一人で海とは寂しい!15分くらいしたら海を出て、行けるところまで海沿いに裸足で歩いた。
おっ、あそこから上にいけそうじゃないか!
きれいだった。
僕が歩いてきたのと反対側の眺め。
しばらく景色を楽しんだあと、辿った道を同じように戻って、ゲストハウスに戻った。観光客を演じるのに少し疲れたが、充実した世界一周の三日目といえなくもなかった。
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