2011年12月30日金曜日

1日3縁 その1 Three coincidences on one day. Nr.1.

December 29, 2011. Written in Hong Kong.

1日3縁 その1 Three coincidences on one day. Nr.1.

「文武廟」 "The Man Mo Temple"

香港に来て、訪れてみたい場所といえばなんといっても文武廟だった。文武廟は僕の激愛するテレビゲーム「シェンムー」に登場するお寺であり、本当にあるということでぜひとも一度見てみたかった。シェンムーとは武術に関するゲームだが、主人公はこの文武廟にて美女の功夫マスターの下で修行する。本物の文武廟には美女の功夫マスターこそいないものの、その名の通り文武廟とは「文」の神と「武」の神を尊ぶお寺であり、武術と大いに関係している。まさに文武両道そのものを意味するお寺なのだ。

住所だけを手に、この文武廟を探しに行こうと友人宅を出た。すると、しばらく歩いているといきなり住所の道路が標識に書かれていた。見つかるまでしばらくかかることを予想していたが、意外と簡単にたどり着きそうだ。
坂道を上って歩き、香港にしては少し静かめの界隈に出てきた。骨董屋が多く、ゲームでも文武廟付近は骨董屋が多いので、近くまで来た実感が湧いてきた。シェンムーとは本当にリアルなんだなと改めて思った。

そして「文武廟」の標識を発見し、思わず感動!ゲームという非現実世界にあるはずのものが、本当にここにあるというのか!?

近づくにつれて、どんどんどきどきしてきた。子どもの頃、文武廟をずいぶんと夢みたものだ。そんな夢の世界に、今いよいよ到着するわけだ。

ゲームの文武廟は長い階段の上というロマンチックな場所に位置するが、本物の文武廟は道路の真ん中にある。だが、お寺自体はゲームとよく似ていた。そっくりというほどではないが、ちゃんと夢の文武廟がそこにあった。だが、お 寺自体がそこにあるのに、登場人物たちがそこにいないのがなんともいえない気分だった。彼らは今にでもお寺の前で掃き掃除をやったりしていそうだった。

それから、ゲームの文武廟には、美しい裏庭があるが、本物の文武廟の裏への道はない。あの庭を見たいがために、わざわざ寺の横の階段を昇って下を見下ろしてみたが、寺のすぐ後ろに高層ビルが建っており、庭など一切なかった。現実とは哀しい¨¨。

文武廟を離れた後、もうしばらくその辺りを散歩してみた。文武廟で頭がいっぱいで、昼食をとるのをすっかり忘れていた。そこで人がたくさん入っている地元の店を発見。店の外には日本語の記事まで張ってある。興味がわき、思わず入ってみた。席がいっぱいなので男子高生と席をシェアすることに。 料理はまあまあでちょっと期待はずれだけど、雰囲気が非常に良いので入った後悔はなし。

あの美女功夫マスターもいつかここで食べたのかな、とついバカなことを思ってしまう。ここはあくまでも現実の世界だ。だが、現実の世界には現実なりの美しさがあるはずだ。これからは「ゲームの文武廟」ではなく、「僕の文武廟」になるのだ。

ゲームと現実世界の比較






ゲームの文武廟








現実の文武廟












ゲームの文武廟の中













現実の文武廟の中














ゲームの門













 現実の門






ゲームの祈るかわいこちゃん
















現実の祈るかわいこちゃん







  ゲームの主人公「芭月涼」












 現実のただのアホ












芭月流柔術






 極真カラテ












 ゲームの文武廟裏庭










 現実の文武廟裏高層ビル

1 件のコメント:

Takahiro Narazaki さんのコメント...

Nice!!!

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