June, 18 2011
長き一日
第一の空手選手生涯最後の試合が迫って来ている。そのために、今日は8時過ぎに家を出る。朝練に参加するためだ。朝練を指導するのはK先輩という相当キャリアーの長い先輩だ。あれくらいの空手歴のある先輩は大抵もうとっくに練習なんかしなくなっていて、ただ偉そうに座って「よしよし」という人がほとんどだ。だけど、40代後半のK先輩は今でも現役で、若者に負けないくらいハードな練習をし続けている。実際に戦った感触も相当の手ごたえがあり、全盛期の若者と互角以上に渡り合える。尊敬できるK先輩に出会えてよかったなと思う。
12時ごろにへとへとで帰宅すると、まっすぐにシャワーへ。1時間半の大切な休憩時間を特にこれといったことをせずに過ごし、再び家を出る。今度は百合丘道場の指導をしなければならない。先週から自転車で行くことにしている。以外と早くて、20分ちょっとで着く。音楽を聴きながら、ゆっくりとペダルを漕ぎなら気持ちの良い向かい風を浴びる。これは一種のクールダウンで、トレーニングするために自転車を走っているわけではまったくない。
小学3年のMくんはいつもながらもう道場の前で待っていて、ひたすら大人を困らせる質問をしてくる。
低学年の子はまだ空手どころではないのだが、一つ一つの身動くが可愛く、微笑ましい。日頃何を考えているのか、興味津々だ。でも、おそらくはまったく何も考えていないんだろうな、とも思う。だが、そこもまた羨ましい! 世界旅行に出かけてたら、彼らを観察できなくなると思うと、少し寂しい。帰ってきたら、もう立派に育っているのだろう。
高学年の子はよく頑張っていて、偉そうに教えるよりは、彼ら自身の発想でクリエーティブにどんどん身体を動かすように指導。半年前までやる気のないだらだら団だった土曜日の少年高学年クラスは、いつのまにか一生懸命に練習するようになった。だが、その分遊ぶときも一生懸命で、指導するこっちが疲れてしまう。
子どもたちが帰ると一時間の空き時間があるので、近くのスーパーで軽食とジュースを買ってちょっと休む。その後は大人が来るまで音楽をかけながらひたすらサンドバックを打つ。気持ちの良い汗をかき、すでに身体が温まった状態で一般部に突入。人数が少ないので、いつもとちょっと違ったことをやり、ハード過ぎず楽過ぎずの内容お目指す。一日身体を動きっぱなしの僕は最後でへとへとになり、着替えながら疲れの限界を感じる。いつものようにSさんとゲームの話をし、少し元気づけられる。
帰りはまた自転車でクールダウン。自転車を走りながら、こういう生活も残りわずかだな、と実感する。なんだかんだで、充実した毎日を送って来た気がする。まったく寂しくないと言ったらうそになるが、次の生活が楽しみで、あまり深く考えたりはしない。
帰宅してこの文章を今書き終えた。明日は早起きだが、寝る前に、一日の最後をゲームで締めくくるとしよう!
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