2011年11月16日水曜日

大仏の前でキック!

大仏の前でキック!

 成都での二日目は、前日から共に行動しているグループで楽山の大仏を見に行った。楽山は成都からバスで2時間くらいの距離にあるため早起きせねばらなかったが、昨日の長距離移動で疲れていたし、部屋で夜遅くまでサッカーの試合を見ていたので中々起きられず、寝坊したのち日本人女性のKさんが起こしに来た。
Kさんに起こされるとスペイン人が怯えたように"Is Buddha coming here?"と訪ねてきた。その子どもの悪夢っぽい台詞に大して思わず吹き出した僕は急に目が覚め、出かける準備に取りかかった。

 大仏の入場料は120元と高く、学生割引が効くと聞いて、みんなが偽って運転免許証を学生証として出し始めた。最年少なのに、僕だけが割引してもらえず、悔しい状態で入場。
 大仏へと続く山道はいかにも中国という感じの景色で、丸い山に沿って緑色の川が流れている。その辺りに孫悟空が筋斗雲に乗って空でも飛んでいそうだった。そして、そんな景色をしばらく楽しみながら歩くと、いきなり下に大仏が見えてくるわけだ。その名にふさわしく、楽山の大仏は実に巨大な仏像で、鎌倉大仏の10倍はあるように見えた。最初は上から見下ろし、しばらくすると大仏のすぐ横にある階段から下に降りた。大仏が一番きれいに見えるのは、上からでもなければ下でもなく、階段の途中だった。そこで写真や映像編集が巧みなスペイン人のJさんがいろいろと工夫して面白い写真を撮り始めた。
 例えば下の写真のように、RさんとKさんと僕の顔を大仏の間に並べて、まるで集合写真のような写真が出来上がった。

 下に降りると、今度は上を見上げて大仏を観察。大分前から下に着いていた日本人のNさんがタバコを吸いながら待っていた。
「ずっと上を見てたら首が痛くなった。上から見るのがベストだな」という台詞からして、相当待たせてしまったようだ。

 Jさんがまたもいろいろと写真や映像を撮っているのを見ていると楽しい気分になり、大仏の下で空手をやったら面白いのではと提案すると、彼は大賛成してくれた。他のみんなも参加し、大仏の下でしばらく空手教室が公開され、中々良い出来の写真も撮れた。

 きれいな景色だったし、久しぶりにたくさん笑った。楽しい一日だったなあ、と素直にそう思えた。
「さて、明日はパンダでも見に行くか」そう言って、大仏を後にした。

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