2012年2月8日水曜日

台中で新年快楽!

February 8, 2012. Written in Taipei, Taiwan.

台中で新年快楽!

Sさんのふるさとに滞在した二日目の夜、彼女の父親の実家を訪れた。多くのご親戚が集まっており、壮大な新年会が催された。僕が富山のホストファミリーの元で何度も経験している日本のお正月とは雰囲気がびっくりするほど似ており、富山にいるのではないか、と何度も思わずにはいられなかった。そう考えていると人々の顔まで富山県民らしく見えてきたが、これは気のせいだろう。それに、富山にいるときと一つとても大きな違いがあった。それは言葉が通じないということだ。Sさんの通訳なしでは彼らとの会話がほとんど成り立たない。
…といいたいところだが、実は一人、英語に長ける大学生いて、彼女は僕と同じように文学が好きで、話が合った。こんなに英語の上手な台湾人もなかなかいないので、勉強熱心なのだろう。直接わけ聞いてみると、台湾大学の英語科らしい。

それはそうと、もう少し台湾の旧正月を細かく紹介しょう。一見すれば確かに富山と雰囲気は似ているが、よく見ていくともちろん文化の違いがある。たとえば年菜(お節料理)だが、日本とはまったく異なったものを食べる。煮魚や豚の煮込み、それから鍋料理に豚足、そして大根餅と、実に様々な料理が並んでいた。日本のお節料理と大きく違うのは肉類が多いこと。

食事の前は一人ずつ長老の方に乾杯し、新年の挨拶をする。こういった風景は日本とよく似ている。だが、S家の場合、長老は女性であり、日本であればたとえ長老でなくとも最初は一番上の男性に乾杯するのではないか、という気がする。

僕は国語の先生を勤めるSさんのおじさんの隣に座り、中国文化についていろいろと面白い話を伺い、とても勉強になった。また、皆様が僕の旅に興味を持ってくださり、どんな旅をしたかを話しているといろいろと質問してくれた。 食事しながら思ったのだが、旅において現地民と食事できるほど貴重な体験はない。たとえ台湾の有名なお寺を全部見て、自然風景を全部見て、ナイトマーケットの料理を全部食べたところで、この国の本当の姿は見えてこないだろう。その国の本当の姿。それは地元の人たちと深く関わっていくと初めて少し見えてくるものだ。僕にSさんという親友がいることに心から感謝した。

食後、家の裏にあるS家の工場を見せてもらった。うす暗い空間に大きな作業台があり、様々な工具が置かれていた。ペット用品の製造工場らしい。商品を主に日本とアメリカに輸出している。Sさん自身も、子どもの頃は放課後、ここで作業の手伝いをしたという。子どものSさんがこの作業台についていることを想像してみた。人のふるさとに来てみると、その人のことがもっと深く理解できるようになる。もちろんご両親や兄弟に会っただけでも得られるものがあるが、小学校を通り過ぎたり実家の近所のお寺を見たりといった些細な場面からも新たな発見が得られる。

 オールを持ってきていたので、帰る前は数人に代表してもらい、パドルにメッセージを書いてもらった。国語の先生はさすがで、字がとてもきれいだった。

またいつか会える日を、楽しみにしている。

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