2011年10月7日金曜日

彷徨う異邦人2 北京編

October 7, 2011. Written in Beijing, Seoul.

彷徨う異邦人2 北京編


 オランダ語の記事に書いてあるように、英語の上手な中国人女性に喫茶店に連れて行かれ、2、3杯お茶を飲んだあと、5万円も支払わされた。そう、ぼったくりに遭ったわけだ。5万円と言ったら、約2ヶ月分の旅費だ。特に中国のような安い国ではそうだ。その夜はひたすら悪夢を見、翌日は一日中ゲストハウスを出ずに、何一つ口にすることもできなかった。
 完全に立ち直ったわけではないが、いつまでたってもゲストハウスにいるわけにもいかないので、翌朝は出かけることにした。
 地下鉄に乗り、有名な天安門広場で降りた。ところが、あまりにも混みすぎており、広場に入るまで相当の列があり、その前に故宮を訪れることにした。
こちらも中国人の観光客があふれており、一般人に禁じられた皇帝の城、という雰囲気はまったくなかった。切符を買うのにも40分も並んだ。僕の前には珍しく外国人の4人組が並んでいて、彼らはひたすらオランダ人の背の高さについて語っていた。そんな彼らはオランダ人ではないが、僕よりもよっぽど背が高い人たちだった。

まだぼったくり事件で落ち込んでいるせいか、あまり故宮に興味が湧かなかった、40分くらいで外に出た。
この木を見て、三峰山を連想したあなたは、よっぽどの極真マニアです!

ところが、外に出たところには、すごく高いところにある寺らしき建物があったので、それを上ってみようと思った。そして、その上の景色は大したものだった。故宮の中を歩いても、その広さは実感できないが、上からだと本当に町並みを眺めているかのようで感心した。


次は天安門に戻ろうと思ったが、方向感覚を失ったので、どう歩けば良いかわからず、バスで行くことにした。日本でもめったに見られないくらい満員のバスで、ドアが閉まらなくて運転手が困っていそうに何かを叫んでいた。なんとか乗れたわけだが、しばらくすると反対方向に乗ってしまったことに気が付き、周りの中国人を押しどかして降りた。
降りたのは、観光客が普段来ることもなさそうな落ち着いた町並みだった。

そこで良いアイデアが思いついた。ここならどこかで本物の北京ダックが食べられるじゃないか、と。昨日ぼったくりのカモになったわけだから、今日はこっちがカモを捕まえればよかった。ところが、どれだけ道を歩いても、そのような店は見つからない。鴨と書いてある店があっても、中には人が入っていなかったり、高級そうな雰囲気だったりする。数時間歩いても良いところが見つからなかったが、いろんな北京の顔が見れたのでそれはそれでよかった。僕はやはりカモであり、カモを捕まえることはできないというわけか‥。

とうとうあきらめたところで、ゲストハウスの付近まで来たことに気がついた。それなら、もう帰るしかないだろう。そして、幸運なことに、帰り道の途中に北京ダックのテイクアウト屋さんがあり、6元(70円)で鴨の手羽先(かな)を食べた。美味しかったし、これでリベンジが果たせた!

しかし、結局天安門を見ないで帰ってきたわけか‥。

1 件のコメント:

Kouji.Tanaka さんのコメント...

Chin up!!!!!
I have ever been to 15 countries with my lovely backpack and been cheated three times!
Whenever I am cheated, I manage to think that time will definetly come I talk to my friend with laugh as a funny episode! I am looking forward to reading your next blog!! Good luck!

kyokushin koji tanaka

Total visitors