September 9, 2011. Written in Seoul, South Korea.
新たなる世界共通言語
昨日の昼、宿舎でパソコンをやっていると新しい客が入ってきた。
「すみません!」という英語が聞こえてくる。支配人の金さんはいないので、僕が代わりに迎えると、日本人らしき男がそこに立っていた。
「日本の方ですか?」と日本語で聞いた。
「Uh, Yeah!」と男は言い、それから日本語で「そうです」と付け加えた。
Oさんという名前の人で、金さんが来るまでの間お話をしていると、私と同じく、世界一周を目指している人であることがわかった。しかも、旅行計画が細部まで似ているようだ。
私が彼より約一週間も早く博多から釜山への船に乗ったのだというのに、彼は今頃もう中国への船に乗っているはずだ。追い越されたな、という悔しい気持ちがかなり強い。だが、それは二人の性格の違いをよく表しているというしかない。私は「なんとかなる主義」で、出発前に何も調べていない。ところが、彼はちゃんと中国へ行くのにビザが必要かどうかを調べ、日本で申請を済ませてきている。
昨日は彼にとってソウル滞在の最終日であったため、一緒に昌徳寺という世界遺産を見てきた。ちゃんとその都市の見所を調べないと、せっかく来たのに見ずに帰ってしまうことを痛感された。寺はとても広く、村と勘違いしてもおかしくない程に建物や部屋がたくさんあった。
寺を一通り見回った後、その付近で食事したのだが、困っている僕におごってくれたOさんは本当にいい人だなと強く思った。
その夜、ドーミトリーでOさんと話をしていると、背の高い白人がバックパックを背負って入ってきた。彼は僕らの日本語をしばらく不思議そうに聞いていた。
「あなたももしかして世界一周ですか?」と英語で聞いてみた。
彼は首を振って流暢な日本語で違うことを伝えた。
今度は僕らが不思議な顔をする番だった。日本であればともかく、海外で1日に日本語が話せる白人二人に会ったOさんの驚きは並ではなかったのだろうと僕にも想像がついた。もう、外国人を見て日本語で隠し事を話し合うことがとてもできない時代になってきているようだ。その妙な光景に対して、3人で笑い合った。
「英語なんてクソッ食らえだ!これからは日本語が世界共通語になるんだ!」とでも言いたい気分だった。
夜、シャワーを浴びた後、ゲストハウスのリビングらしき部屋のソファでOさんと話していると、今度は二人のフランス美女、それから二人のフィリピン美女と話し込んで、6人で3時すぎまでたくさんの会話をした。やはりここに来ている女の子はみんな韓国の歌手やアイドルのおっかけばかりだ。
そして、今日、Oさんがさっそく中国へと出発した。知り合ってまだ一日だったが、もう懐かしい友人のように感じてきただけに、少し寂しい気持ちもあるが、きっと世界のどこかでまた会える気がする。
I started my trip on August 25, 2011. I will travel around the world for about one year. I am not going to plan anything, but I won't make use of airplaines, and will travel only by boat, bus and train. I shall try to write a blog at least twice a week. I will write them in English, Japanese or Dutch. I might also write stuff not related to my trip, concerning literature, video-games, movies or even something completely different instead.
2011年9月9日金曜日
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