January 13, 2011. Written in Xiamen, China.
極真香港支部の2011年最終稽古
香港の極真カラテ支部は、日本人のT先生が率いる団体で、日本の極真以上に日本的な極真カラテが体験できる。T先生は1970年に本部道場で入門し、大山総裁の直弟子として極真カラテを始め、山崎照朝先生や大石代悟師範などと実際に手を合わせた。後に城南支部に再入門し、八巻選手や数見選手とともにも稽古した。極真カラテのことをよく知らないものならこのすごさがうまく伝わらないのかもしれないが、要するに、昔の武術としての極真も、現代のアスレチックな競技としての極真をも、最高のレベルで経験している方、というわけだ。
稽古が行われたのは古いビルの10階だった。大分早く着いてしまい、ドアの前で待っていた。ジークンドー(ブルース・リーが発祥した哲学武道)の会館を借りてやっているらしい。先生が現れるのは、凡そ稽古開始10分前だった。年末だからということで、あまり人は来ないらしい。香港は中国内地同様、旧正月だから西暦の年末は大して祝ったりしないらしいが、それでも忙しい時期で道場生はなかなか来れないらしい。それでも4、5人の道場生が現れ、オーソドックスに基本稽古から入った。私は号令をかけるように言われ、その後の移動稽古も指導することになった。型をT先生が指導し、今の極真にない型「ナイファンチ」を教わった。昔は本部道場で「ナイファンチ」が行われていたらしい。「せっかく香港に来たので、ナイファンチを覚えてから帰りなさい」とT先生の言葉。「三戦」の型は縦に進む基本だが、この「ナイファンチ」は横の動きの基本らしい。組手でいうと、左右のフットワークになるわけだ。
最後はスパーリングを行ったが、私以外に選手がいなかったため、軽く行った。
「新年に入ってからくれば、たくさんスパーリングができるよ」とT先生。
稽古終了後、みんなで道場付近の日本料理屋さんでお酒を飲んだ。T先生がいろいろと昔の極真や香港での生活を語り、興味深い話が聞けた。1992年から香港に滞在されているT先生はファッションデザイナーで、主にチャイナドレスとスーツを作るらしい。香港で極真を指導するようになったのは1993年からで、20年弱の歴史を持つ支部である。道場生は技だけでなく、日本的な礼儀まで身につけているので、T先生の長年のご指導が本当に形になっている様子が覗えた。
さて、来年はたくさんスパーリングができるぞ!今から楽しみだ!
1 件のコメント:
先生は強いの?どうして写真ないんですか?
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