竹いかだとのお別れとたくさんの旅人の顔
2週間以上、山あり水ありのきれいな桂林に滞在した後、そろそろ次の地域へ移動しょうと決めた。
滞在中、ハイライトはもちろん竹いかだだった。興坪村の農家に300元で売ってもらい、二日間にわたるすばらしい冒険ができたし(詳しくは「竹いかだの旅」をご覧ください)、陽朔についた後は友人たちを乗せて楽しく使わせてもらった。
そんな竹いかだとも、とうとうお別れが来たわけだ。
陽朔の村を出る前に、竹いかだに別れを言いに行った。最後に泊めたのは、ある食堂の下の川岸だった。陽朔からは歩いて30分程の距離だったが、長い間ともに移動してきたMさん(香港・男性)とKさん(東京・女性)がこのお別れ儀式に快く付き合ってくれた。
ところが、例の食堂の付近に着くと、川岸へ降りられないように柵ができており、唯一の通過道の扉も閉まってる。
「扉を越えればいいだけのことじゃないか」と、Mさんはあっさりと言った。だが、簡単に言うのはいいが、本人は上で待ってると言う。
しかたなく扉を昇り、柵を越えた。店の人はいないようで、誰かにつかまる心配はないようだった
だが、川岸まで下りると、泊めたはずの竹いかだがどこにも見当たらない。確かにこの辺りに泊めたはずだが¨¨。しばらくその辺りを探しても見つからない。
竹いかだを泊めたはずのところに、使用していた小さな椅子と、ドイツ人の友達が、乗せたときに村人に買って使用していたパドルだけが残っている。
こりゃ盗まれたな、仕方ない。記念写真だけ撮って、パドルをなんとなく持って帰った。
上に戻ってくると、二人にわけを話した。二人はびっくりし、残念そうにしてくれた。
「少なくとも、形見ができてよかったね」とMさんが励ましてくれる。
それから、彼はこう言った「そうだ!今から出会う人みんなに、このパドルにメッセージを書いてもらえばいいじゃないか!」
Mさんはたまにすばらしい発想のある人だ。ぜひそうしょうじゃないか!
ということで、MさんとKさんにさっそくメッセージを書いてもらうことにした。
パドルがいっぱいになったときが今から楽しみだ!
では、ここ2週間くらい、パドルにメッセージを書いてくれた、たくさんの素敵な旅人をここに紹介させていただきます。
写真を撮るといつも同じ笑顔を浮かべる発想力豊かなMさん。(香港)
トランプやる気なしのKさん。(東京)
ユーモアのセンスあふれる、英語がちょっとだけ可笑しいRさん。(スペイン)
中国語ぺらぺらのLさん。(イタリア)
赤いセーターのJさんは、遊び心満載で、映像編集の天才です。(スペイン)
宮城県で3ヶ月もボランティア活動してくれたRさん。(アメリカ)写真上手&バイク下手のLくん。パドルの元所有者でもある。(ドイツ)
相当性格のキツイLさん。(中国)
クレイジー・ジャパニーズのSさん。(愛知)
右側にいるのは、根性ありのかわいいTさん。(ベトナム系カナダ人)
みなさんお元気で、またいつか会える日まで。
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